東京都大田区のカーコーティング
ガラスコーティング専門店
カービューティープロ尾山台、店主の田中です
千葉県らお越しのK様のRolls-Royce Wraithに
レザーリペアを施工
レザーシートリペアの特性
車のレザーシートといっても
実は車種やグレードによって仕上げ方がさまざまです
そして、私たちが触れているのは“革”そのものではなく
その表面に施された「塗膜(トップコート)」です
この塗膜の質感や色、厚みはどれも少しずつ違います
だからこそ、リペアでは傷を隠すことよりも
その車だけが持つ仕上がりにどこまで近づけられるかが重要になります
硬すぎるパテを使えば柔軟性が失われ
時間とともにひびが入ることもあります
逆に塗りすぎてしまえば
シボ(革の表情)が消え、触感までも別のものになってしまいます
「見た目」だけでなく「手で感じる質感」まで再現することが
当店が大切にしているレザーリペアの考え方です。
Rolls-Royce Wraithの施工内容
入庫時確認
徹底的内装クリーニング
レザーリペア
最終チェック
完成
入庫時の状態
サイドサポートの擦れ

助手席座面にはシミがあり

足元には傷

オーディオ下部分のレザーにも傷があります

徹底的クリーニング
付着した汚れを、細部まで丁寧に徹底除去し
レザー本来のクリアなコンディションに整えます
この徹底的なクリーニングは
レザーリペアやレザーコーティングの前に欠かせない「下地づくり」であり
仕上がりの精度や美しさを大きく左右する重要な工程です
この工程をおろそかにしてしまうと
汚れが残った状態を元に調色してしまうため色味がぶれたり
本来リペアの必要がない箇所まで手を加えてしまうリスクもあります
必ず徹底したクリーニングを行ってから次の工程に進んでいます
ハーフ&ハーフ
汚れによるテカリが消え
品のあるマットブラックが顔を出します
マスキング~傷埋め
クリーニング後にマスキングを行い



リペアは、パテを使わずに行います
オリジナルの色に合わせて調色した塗料を使い
傷のひとつひとつを筆で丁寧に埋めていくのです
なぜパテを使わないのか?
どんなに高級で柔軟なものでも、塗料より硬くなってしまい
本来のしなやかさや触感を損ねてしまうからです
だからこそ、塗料を薄く重ねていきながら
オリジナルの質感に合わせます
「だったらエアガンで吹き付ければいいのでは?」
そう思う方もいるかもしれません
しかしエアガンでは傷のない部分まで塗装がかかり
全体が厚塗りになってしまうため
オリジナルの質感が変わってしまうのです
筆で仕上げることで、ヒビを埋めた箇所を細かく確認しながら調整でき
最終的にオリジナルの風合いを壊さずに
レザー本来の柔らかさを保ったまま、美しく蘇らせることができます

レザーシートリペア~完成
風合いを損なわないよう細心の注意を払って塗装を施します
一度に多くの塗料をのせてしまうと、レザー本来の柔軟性が失われてしまうため
塗装は極力薄く、少しずつ重ねながら丁寧に仕上げていきます
完成



革という素材には「自己修復機能」がありません
特に現代の自動車に使われているレザーシートは、
塗装(樹脂コーティング)を施されており
私たちが実際に触れているのは“革そのもの”ではなく、「塗膜」です
この塗膜は、通気性もなければ吸収性もないため
保湿剤やオイルといった油脂を塗っても浸透することはなく
むしろ紫外線や酸化によってヒビ割れの原因となったり
汚れを吸着しやすくなったりと、逆効果になります
レザーの状態を長く良好に保つには
正しい知識と適切なメンテナンスが不可欠です
近年の自動車用レザーは、より柔らかく高級感のある仕上がりが特徴ですが
そのぶん、表面の塗膜が非常に薄く
擦れや摩耗によるダメージを受けやすくなっています
まずは、お客様のお車の状態を見せていただいたうえで
最適な方法をご提案させていただきます
どうぞお気軽にご相談ください
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