東京都大田区のカーコーティング
ガラスコーティング専門店
カービューティープロ尾山台、店主の田中です
新宿区からお越しのI様のBMW ALPINA D5 Sに
レザーリペア、レザーコーティングを施工
レザーリペアの特性
当店のレザーリペアは、
何よりも「オリジナルの質感」を大切にしています。
分厚く塗り重ねるような補修や、シボや毛穴を潰してしまうような仕上げ、
単に塗料を吹きかけただけのリペア、
あるいはオリジナルよりも硬いパテを使った補修などは行いません。
素材や状態に合わせてしっかりと見極め、
時間をかけて丁寧に、オリジナルの風合いや柔らかさを
損なわないよう修復します。
“レザーシート”とひとことで言っても、
その仕上げは車種やグレードにより実にさまざまで
私たちが手を加えるのは、実際にはその表面の「塗膜」であり、
どのような方法がもっとも自然で、オリジナルに近い仕上がりになるのかを
見極めて施工しています。
レザーコーティングの特性
すべてのお客様のレザーを守るために、
繰り返しになりますが、何度でもお伝えします。
現代の自動車に使われている“レザーシート”は、
表面には樹脂の塗装(コーティング)が施されています。
つまり、保湿剤やオイルはレザーには浸透しません。
私たちが日々触れているのは「革」ではなく、「塗膜」です。
わかりやすく言えば、ボディパネルと同じようなもので
鉄やアルミではなく「革」という素材に変わっただけなので
表面は同じように塗膜で覆われています。
塗膜である以上、通気性もなく、栄養も必要ありません。
どんなクリームを塗っても、革がしっとり柔らかくなることはありません。
むしろ、レザークリームに含まれる油分が
シボやシワに入り込むことで、紫外線によって固まり、ヒビ割れの原因になります。
さらに油分は汚れを吸着しやすく、
せっかくの上質なマットな仕上がりも、ギラついた安っぽい見た目へと変えてしまいます。
近年のレザーは、より柔らかく高級感のある仕上がりを実現するために、
塗膜を薄くする傾向にあります。
その結果、擦れやダメージには弱くなっています。
当店が提供するレザーコーティングは、
こうした繊細な塗膜を守るために開発されたもので、
オリジナルの質感や風合いを損なうことなく、
しっかりとした保護膜を形成し、擦れや汚れから守ります。
「誤った常識」や「見せかけの理論」に惑わされず、
正しい知識と確かな技術で、
お客様の大切なレザーをお守り致します
BMW ALPINA D5 Sの施行内容
入庫時の状態チェック
ステアリング徹底的クリーニング
ステアリングリペア
レザーコーティング塗布
最終チェック
完成
入庫時の状態

全体的に汚れでテカリ、本来白かった部分も汚れで黄ばんでます


傷もあります

ステアリング徹底的クリーニング
徹底的なクリーニングは、単なる汚れ落としではありません。
それは、レザーリペアやレザーコーティングを最高の状態で施すための「下地作り」です。
汚れが残ったままでは、本来のシートカラーを正確に見極めることができず、
その状態で調色すれば「汚れた色」を基準にした仕上がりになってしまいます。
また、汚れた表面の上からレザーコーティングを施工しても、
しっかりと定着せず、十分な効果を発揮することはありません。
たとえ走行距離が1kmの車両でも、
一度でも人が触れたシートには、必ず徹底的なクリーニングを行います。
ハーフ&ハーフ


ステアリングリペア~コーティング
最大限にマスキングを施し、最小限のリペアで済ませるために、
あらかじめ丁寧なマスキング処理を行います。
そのうえで、汚れやテカリを除去した
オリジナルカラーに合わせて調色した塗料を、
一度に厚く塗るのではなく、低圧のスプレーガンを使い、
薄く、丁寧に何度も重ね塗りしていきます。
ツートンカラーですのでまずは黒をリペア

インターバルを空けて、白い部部をリペア

塗装後に、丁寧に手塗りでコーティングを塗布


完成
クリーニング後は、汚れがしっかり除去できているかを確認し、
レザーコーティング後には、塗布ムラがないかを丁寧にチェックします。
それぞれの工程の後に確認作業を行いますが、
最終的には、仕上がり全体を確認する「最終チェック」を実施します。
ライトを当てて細部を凝視し、さらに距離をとって俯瞰で全体を確認。
細かな仕上がりと全体のバランスを徹底的に確認したうえで、完成となります。



細かいステッチもマスキングを行いますので
仕上がりは美しいです


徹底したクリーニングにより、
ステアリングは新車に限りなく近い状態になり
そのうえで、オリジナルの風合いを大切にしたレザーコーティングを施すことで、
素材本来の質感を保ちつつ、清潔で快適な車内空間を長く維持することが可能です。
皆さまに、より豊かで心地よいカーライフをお届けできれば幸いです。
