レザーのあれこれ

2022/04/04 (Mon) 05:30

おはようございます。田中です。

今日のメルマガです。

どうぞご覧ください。

みんな大好き
革製品

最近、お客様から
レザーシート、ステアリングの
日常のお手入れの質問が多いので
お話します。

過去に本家ブログをご覧になった方は
確認と復習です。

近代の自動車レザーに限ります。
一部60年代~90年代イギリス、イタリア車は
製造工程が違うのでセルフメンテナンスは
控えた方がよいと思います。

まず私達が普段触っている、
シートやステアリング
直接触れているのは革ではありません!

は~?

と思いますが事実です。

私達が触れているのは

塗膜

でございます。

革、本来の香りもしません。
感じる香りは、塗料、接着剤、油
その他ウレタンやビニール、繊維等です。

輸入車は当然、輸入革ですが
国産車の革もほぼ輸入です。
海外が革製品に強いのは文化と歴史の違いでしょうね。

動物から頂いた皮は
当然その動物の肌の色で
皮から革にするための
製造工程は

脱毛、石灰漬け、酵解、浸酸、クロム鞣し
を一工程で行い(鮮やかな青色になる。ウェットブルーと呼ぶ)
切断。
再鞣し、染色、加旨を一工程で

「田中さん、染色しているって事は
 染めた革を触っているのでは?」

ここでの染色の理由は、裏も外側と同色にするためです。

そして自然乾燥または強制乾燥

乾燥した革は硬くなるので
バイブレーションステーキングと言う機械で柔らかく

その後、シートやステアリングのカラーに応じて塗装。

表面の傷を隠すためにシボを加圧プレス機で付ける。

裁断、縫製をして形となる。

かなりザックリですが以上になります。

近年ではシボが無いシート等が増えていますが、
牛が傷を付けないように管理した製品を使用しています。

また柔らかく感じるレザーがありますが
塗膜が薄いだけです。

簡単に言えばボディーと同じです。
鉄板、アルミ、樹脂が皮に変わっただけの話です。

その事を踏まえるとセルフメンテンスは簡単です。
表面が塗膜(樹脂)なので
浸透もしなければ
呼吸もしません。

何をしても
近代の自動車レザーは柔らかく、しっとり
などなりません。

レザークリーム等も百害あって一利なしです。
クリーム等に含まれる油分がシボやシワに入り
紫外線で固まりヒビ割れを起こします。
また‘油’は汚れが付きやすいです。

ヘアーワックスを塗った髪と同じですね。

セルフメンテナンス方法

新車であれば、汚れてきたと感じたら
1、お湯に柔らかいウエスを浸し、硬く絞り
  優しく拭いてください。

2,除去しきれない場合は
  洗面器やバケツ2個を用意して頂き、両方にお湯を入れ
  片方に中性洗剤4~5滴を入れかき混ぜます。
  柔らかいウエスを洗剤入りのバケツに入れ、良く馴染ませます。
  硬く絞った洗剤付きウエスで優しく擦ります。
  お湯のみのバケツに新しウエスを入れ、浸し、硬く絞り
  先程擦った部分の洗剤を拭き上げます。

柔らかいウエスを使用し、顔を洗うように優しく
がポイントです。

市販のケミカルもやめましょう。

経年車の場合は2から始めて下さい。

不安な場合や、手に負えな場合は
何時でも御相談ください。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

ではまた明日。

今日も素晴らしい1日になりますように。

田中健介

お問い合わせ、作業依頼、本家ブログは↓
https://www.cbp-oyd.net/

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