見る側は、コントロールできない

今日のお話です
どうぞご覧ください

見る側は、コントロールできない

同じ写真なのに
Apple製品で見ると
なぜかきれいに見える

これは気のせいではありません

まず前提として
ブログやメルマガの写真の多くは sRGB です

sRGBとは
インターネット上で
色を数値として揃えるための共通基準で
いわば「Webの標準色」です

昨日も書きましたが
私はキャリブレーション済みの
モニターで現像し
最終的には sRGB で書き出しています

ではなぜ、同じ sRGB の写真でも
Apple製品ではよりきれいに見えるのか?
そして、なぜ最後にApple製品で確認するのか?

Apple製品は「Display P3」という
広色域パネルを搭載しています
これは sRGB より約25%広い色域を持ち
より鮮やかな赤や緑を表現できます

ですが、sRGB画像を勝手に派手に
変換しているわけではありません
Appleは色管理が比較的安定しており
sRGBは正しく変換されて表示されます

では、何が違うのでしょうか?
ポイントは「表示品質」です
・広色域パネル
・高コントラスト(特にOLED)
・高輝度
・安定したカラーマネジメント
これらが重なることで
人間の目が
「きれい」と
感じやすい状態になります

黒が締まり
明るさがあり
コントラストが整う
画像そのものを加工しているというより
「美しく見える表示特性を持っている」
というのが正しい表現だと思います

正確さを保ちながら
知覚的には
気持ちよく見える方向に設計されているのが
「Appleは絵作りがきれい」と
言われる理由です

実はその特性を踏まえた
“破綻しない現像の考え方”を
凄腕プロカメラマンから教わりました

それを意識して仕上げたのが
今回の作品です

Apple製品では
カワセミのオレンジの部分が強調され
コントラストが高い鮮やかな色味に見え
羽のグレーの部分も
やや赤く見えるかもしれません

一方でAndroid端末やWindows PCでは
スッキリとした絵作りに見え
Apple製品では「やや赤く」見える羽の部分も
ニュートラルに感じると思います

ここが難しいところです
これ以上コントラストを上げ
赤味を強くすれば
Appleでは派手に見える
下げれば
Androidでは地味に見える

「完全一致は不可能」
という結論になり

納得しきっているわけではありませんが
今の私の技術で出せる
最善の着地点です

そして結局、ここに行き着きます

物理的にどうしようもないところまで
徹底的に追い込む
これは、細部や開口部の徹底的クリーニング
塗装面の研磨作業
内装クリーニング
レザーリペアのステッチマスキング
調色と同じです

完璧を求めるのであれば
新車ではなく、全てを「新品」し

私のメルマガやブログを
お読みくださっている全ての読者様には
「Apple製品を配布する」
という結論になりました(笑)

物理的には無理ですが・・・

最後まで読んでくださって
ありがとうございました

ではまた明日

今日も素晴らしい
1日になりますように

田中健介

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