デジタル外装にどう立ち向かうか その3

今日のお話です
どうぞご覧ください

デジタル外装にどう立ち向かうか その3

実際に
色が自由に変わる外装が増えれば
仕事はなくなるのでしょうか

すべての車種が一斉に変わらない限り
それはありません

ですが、EVシフトのように
「2050年以降の新車はすべて
自由にボディカラーを変更できる
電気的変色技術を搭載した車に限る」
といった法律ができたとすると
話は変わってきます

PDIセンターでの新車時の補修は
デントや板金塗装は行えず
基本的にパネル交換になります

新車時にお勧めされる
ボディコーティングも
BMWの場合は不可能でしょう

一方でPorscheは
透明度が高く
膜厚が極めて薄い
熱処理を必要としない
コーティング剤であれば
施工できる可能性があります

その詳しい理由は
以前に書いた
「今さら勉強する 膜厚と屈折率」
に答えがあります

ここまでは
メーカーやディーラーの話です

では、私のような街の店舗は
どうするのでしょうか

デントリペアは基本的に不可能です
BMWの場合は
凹みが生じた時点で
割れやヒビが入る可能性が高く
結果としてパネル交換になります

Porscheの場合は塗装ですが
パネルおよび塗膜内に
電極層があるため
裏から押すと断線するリスクがあります

板金塗装店は
調色作業はなくなりますが
「叩いて、パテ盛って、塗る」
という作業もなくなり
代わりに、「パネル交換」や
「電気的な接続・制御」
色合わせはソフトウェアによる
キャリブレーションが中心となり
半導体製造に近い精密作業になるでしょう

ボディコーティング施工店や
プロテクションフィルム施工店についても
時代の流れは、待ってくれません

そもそも、どんなに薄いものであっても
「上に何かを貼る」
「上に何かを塗る」
という行為は、屈折率を変化させ
その結果、色味は確実に変わってしまいます

ボディに貼るフィルム
プロテクションフィルム
そしてボディコーティング剤
施工自体は可能ですが
いずれも屈折率が変わる以上
色味の変化は避けられず

そのため今後は
色味が変わることを前提に
ビジネスとしては
ボディ保護を目的とした
薄いフィルムやプロテクションフィルム
膜厚の薄いコーティング剤が
主流になっていくかもしれません

ただし、フィルム系は経年劣化や
剥がす際の課題があり
万能とは言えません

そしてボディコーティングは
メーカー指定の材料や
施工方法に限定されていく
可能性が高いと考えられます

さて、私たちはどうしましょう

もし世の中のクルマすべてが
電気的変色技術を
搭載する時代が来たとしたら

それぞれが無理に逆らうというよりも
「長いものには巻かれろ」
ではありませんが

業界全体で
「職人もクルマから距離を取る」
そんな方向へ流れていくかもしれません

ですが、その前に
プロペラやジェット以外の推進力で
クルマが空を飛んでほしいものです

今回のメルマガは
公開情報および現時点での技術資料を
もとにした考察です

出典:参考
BMW i Vision Dee(電子インク外装)
Porsche 電気的変色塗装技術

最後まで読んでくださって
ありがとうございました

ではまた明日

今日も素晴らしい
1日になりますように

田中健介

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