今日のお話です
どうぞご覧ください
日本専用特別装備 その2
他にも、輸入車には
日本仕様だけに搭載され続けている
特別な装備があります
皆さま、思いつきますでしょうか
答えは、AMラジオです
世界的に見ると
AMラジオはすでに
「役割を終えつつある装備」
と受け止められています
特に欧米では
FMやデジタルラジオが主流となり
アメリカでもまだ残ってはいるものの
年々縮小傾向にあります
さらに、EV(電気自動車)との
相性もあまり良いとは言えません
モーターから発生する電気的ノイズの影響を
受けやすいことから
世界的には
「できれば外したい装備」
と考えられる場面も増えています
それでも、日本仕様の輸入車には
AMラジオが残されています
なぜでしょうか
理由は、日本ではAMラジオが
安全と情報を支える重要な役割を
今も担っているからです
日本では「ワイドFM」が普及し
ニッポン放送や文化放送なども
FMで聴けるようになりました
それでもなお
AMを完全に外すことはできません
まず、トンネル内での受信
FMの再放送設備は整いつつありますが
すべてのトンネルに
設置されているわけではありません
場所によっては、FMが入りにくく
AMの方が届きやすいケースもあります
次に、ハイウェイラジオ
高速道路で提供される交通情報は
多くの地域でAM波(1620kHzなど)のみで
放送されています
これを受信するためには
AMチューナーが欠かせません
そして、緊急放送
災害時など、確実に情報を届ける手段として
インフラの観点では
今もAMが重要な役割を果たしています
日本でAMラジオが残されている理由は
音楽や娯楽のためではありません
日本の道路事情における
安全確保と情報収集のための装備として
今も必要とされているのです
これが、世界の流れとは少し違っていても
日本仕様にAMラジオが
残り続けている理由です
が
本国では
「できれば、そろそろやめたい」
というのが正直なところです
一番の理由は
製造ラインの効率を大きく下げてしまうから
AMラジオは
FMやデジタル放送に比べて
電気的ノイズの影響を非常に受けやすい
という性質があります
特に最新車やEVでは
モーターや車載コンピューターから
強いノイズが発生するため
日本仕様だけに
・専用のシールド材
・ノイズフィルター
・日本専用の配線レイアウト
といった
追加のノイズ対策が必要になります。
さらに、アンテナの問題
多くの輸入車ではリアガラスの熱線を
アンテナとして兼用していますが
日本仕様ではAM波を受信するための
専用パターンを施したガラスや
AM専用のアンテナ増幅器(アンプ)
信号分配モジュールを
追加で組み付けなければなりません
そして、本国が最も嫌がるのが
在庫管理とミスのリスクです
日本の自動車新車市場に占める
輸入車のシェアは約7〜8%。
その市場のためだけに
・AM対応ガラス
・AM対応アンプ
・AM対応配線
といった
日本専用部品を生産し
在庫として抱え続ける必要があります
万が一、日本向け車両に
AM非対応の部品が組み付けられてしまえば
「ラジオが聞こえない」という
見過ごせない不具合に直結します
効率を最優先に設計された
世界共通の大規模生産ラインにとって
こうした細かな作り分け作業は
どうしても負担が大きくなりがちです
そのため本国が
「できれば、そろそろやめたい」
と口にするのも
ご尤もな話と言えるでしょう
こうした事情から
AMラジオは世界では
徐々に姿を消しつつある一方で
日本仕様だけには今も残り続けています
「古き良き」ものを大切にする姿勢は
決して悪いことではありません
ただし、「時代遅れ」が
そのまま「特別」になるとは限らない
とも感じます
テレビもラジオも
技術的には解決策があるはずですが
本当の問題は技術ではなく
日本特有の放送制度と
電波を巡る構造の問題
そう捉えた方が
より正確なのかもしれませんね
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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