今日のお話です
どうぞご覧ください
止まるは正解か・・・
2025年12月20日、サンフランシスコで
変電所の火災をきっかけに
街を巻き込む大規模な停電が発生しました
市内ではおよそ13万人が影響を受け
交通信号機も広い範囲で
機能しなくなる事態となりました
これにより交通は大きく混乱し
停電で信号が消えた交差点では
Waymoの自動運転ロボタクシーが立ち往生
動けなくなった車両が
交差点や道路上に次々と溜まり
結果として渋滞を生み出してしまいました
原因のひとつは
ロボタクシーが
「信号消灯=四方向一時停止」と判断し
より安全側に振った動作を行ったこと
その際
“本当に進んでいいのか” を確認するための
判断リクエストが一気に集中してしまい
交差点での最終判断が遅れてしまったのです
その結果
複数の車両が並んで停止し
後続車も動けなくなるという
“ドミノ状況” が街のあちこちで発生しました
Waymoは LiDAR・カメラ・レーダーと
高精度マップを使った
“慎重で賢い優等生タイプ” の自動運転車です
今回の停電でのWaymoの動作は
極めて真っ当だと思います
・分からないなら進まない
・危険そうなら止まる
・命を守る方を優先する
交通機械として、これは間違っていません
むしろ正しい判断です
ですが今回の停電が示したのは
「止まる=安全」
ではない場面があり得る、という現実でした
交通の世界では
“自分だけ守れればOK”ではなく
“全体が流れとして守られること”が安全
その意味でこの出来事は
安全すぎるはずの存在が
逆に街を危うくしてしまうこともある
という、何とも考えさせられる結果で
自動運転は
“普通の状態で上手く走れるか”
だけでは足りないということでした
今回の停電で分かったのは“AIは賢い”
しかし‘‘困ったときは固まる”
“人間はAIより賢くない”
しかし‘‘とりあえず何とか動く”
お互い、完璧とは言えませんね
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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