電気に生かされる私たち その11

今日のお話です
どうぞご覧ください

電気に生かされる私たち その11

普及率22%しかなかったガソリン車を
なぜヘンリー・フォードは
量産しようとしたのか

そして、当時のガソリン車は
“洋服が油と煤で汚れる乗り物” だったのに
その問題はどう解決されたのか

蒸気車は重くて扱いにくい
電気自動車は静かで快適だが電池が持たない
ガソリン車は臭い・うるさい・壊れやすい
三者三様、どれも決定打に欠けていた時代です

その状況を見つめたヘンリー・フォードは
こんな結論にたどり着きます

「どんなに性能が良くても高価では普及しない
勝つのは“誰もが買えるクルマ”だ」

当時の車は一台買うと
家が一軒建つほどの高級品で
乗り物ではなく、富裕層の嗜好品でした

1908年に登場したT型フォードは
流れ作業によって価格を一気に1/4以下へ

“誰でも買える車”が出た瞬間
世の中は少しずつ変わり始めていきます

ガソリンスタンドが全国に整備され
部品メーカーが生まれ、道路の舗装が進み
保険や整備工場といった“
車を支える裏方”まで
次々と姿を現しはじめ
誰もが車を持つ時代になります

気がつけば、街も道路も仕組みも全部
ガソリン車を中心に回る社会に
これは蒸気車にも電気自動車にも
できなかったことでした

ガソリン車最大の欠点の一つである
危険で力が必要で、洋服も汚れ
特に女性には扱いづらい
“手回しクランクでの始動”は
1912年、キャデラックが
セルモーターを採用することで
「臭い・汚れる・危ない」という欠点が消え
ガソリン車の時代が完全に到来します

こうして電気自動車は
一度表舞台から姿を消すことになります

ここまで電気の歴史を追ってみると
気づくことがあります

電気は“どこか遠くの特別な力”ではなく
気づけばずっと昔から
‘‘私たちと当たり前のように寄り添ってきた
身近な存在”ということです

琥珀の静電気も
カエルの脚が動いたあの瞬間も
蒸気車の暴走も
EVの再誕生も
そして、私たちの身体も
星も、空気も、金属も
すべて原子でできています

その原子を成り立たせているのが
電気(電磁力)です

宇宙、電磁力によって原子が生まれ
星、電磁力で光り、燃える
惑星、電磁力で物質が固まり
生命、電磁力で神経が働き
人間、電磁力で身体が動く

もし電磁力が今より1%でも違えば
原子は安定せず、星は燃えず
分子も水も存在せず
生命は生まれません

つまり、「電気は宇宙の根源」であり
「生命はその延長としての現象」なのです

近年、NASAの
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が
“138億年前より古い可能性のある銀河”
を観測したことで
「ビッグバン=宇宙の誕生」とする説に
矛盾があるのではないかという指摘もあり
宇宙理論の見直しが進んでいます

それにより宇宙と電磁力の関係も
今後変わるかもしれません

長々と「電気」のお話に
お付き合い頂きありがとうございます

今回の話はたった約2,600年前から
現代までの出来事です

それ以前の文明にも電気を使っていたのでは?
と思わせる痕跡はいくつもありますが
現代の私たちにはまだ証明できません

どれだけテクノロジーが進んでも
EV車の充電時間は給油時間には敵わず
航続距離も頭打ちで
電池の軽量化も伸び悩んでおり
どうしても超えられない壁があります

逆に、この矛盾が面白いですね

出典:参考
T型フォード(1908年)と自動車の大量生産
・フォード・モーター社アーカイブ
・ヘンリー・フォード博物館(The Henry Ford)

ガソリン車のセルモーター採用(1912年)
・キャデラック社アーカイブ
・米国特許庁(セルスターター特許記録)

電磁力が1%違えば原子が存在できない(微調整問題)
・マックス・プランク物理学研究所
・Cambridge Univ. Press(Fine-Tuning Physics)

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)観測結果
・NASA / JWST公式発表
・Astrophysical Journal Letters(超初期銀河の観測論文)

最後まで読んでくださって
ありがとうございました

ではまた明日

今日も素晴らしい
1日になりますように

田中健介

お問い合わせ、
作業依頼、本家ブログは↓
https://www.cbp-oyd.net/

バックナンバー
是非ご覧ください。
https://www.cbp-oyd.net/back-number.site/

登録解除は↓
https://t.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=cbpoyd&task=cancel

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次