今日のお話です
どうぞご覧ください
右~左~右 その3
明治31年(1898年)
日本に初めて「自動車」がフランスから輸入されました
このとき輸入された自動車は
フランスのパナール・ルヴァッソール社製
ダイムラー製の2気筒エンジンを搭載し
なんと最高時速25km!
そして「右ハンドル」
つまり、明治31年の時点で
日本にやって来た最初の自動車は
右ハンドルだったのです
そしてこの「右ハンドルのフランス車」こそが
のちに日本で定着する「左側通行 × 右ハンドル」という
独特の組み合わせの原点となりました
「フランス車で右ハンドル?」と
思われた方もいらっしゃるかもしれませんが
当時のフランス車は馬車文化を引き継いでおり
御者が右側に座って左手で手綱を扱う習慣から
自動車もそのまま「右ハンドル」に
なっていたのです
このため、日本にとっては非常に都合が良く
江戸時代から続く左側通行の文化と
フランス車の右ハンドル構造が
偶然にもぴたりと噛み合いました
「当時はフランスも左側通行だったんだ」と
思われるかもしれませんが
実はフランスは右側通行の国でした
その起源は、フランス革命期の1794年ごろ
それまでのフランスは中世の名残で
騎士たちは右手に剣を持ち
すれ違う相手に対して右手側(=左通行)が
構えやすかったため、左側通行でしたが
革命後、貴族と庶民の
「身分の上下関係」をなくす象徴として
ナポレオンが「右側を通れ」と命じたのです
こうしてフランスは、世界に先駆けて
「右側通行」を制度として
定めた国となりました
しかし、馬車の御者は依然として
右側に座る習慣を続けたため
馬車時代から初期の自動車までは
右ハンドル × 右側通行という
現代とは逆の配置が長く続きます
続きはまた明日に
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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