時間の見える化

今日のお話です
どうぞご覧ください

時間の見える化

スマートフォンが無い時代
まだポケットベルさえ無かった頃
人と待ち合わせする時に

電車で待ち合わせ場所に向かう場合は
あらかじめ運行情報などは調べられず
何らかの理由で相手が遅れたとしても
知る術はありませんでした

駅であれば伝言板にチョークで
「先に行く」と書き残せますが
伝言板の無い場所では
待ちぼうけするしかありません

また、カーナビゲーションシステムが
無かった頃は、渋滞情報をラジオで確認し
ドライブの必需品「マップル」を
片手に目的地を探しました
地図に載っていない場所は
道路標識や看板を頼りに走るしかなく
到着時間の予測など到底できません

そう考えると、その時代は
家を出た瞬間から
「相手に無事会えるか」
「目的地にたどり着けるか」は
まさに「一か八か」で
上手くいく場合、
そうでない場合がありました

20代の頃、友人たちとバイクで
山梨までキャンプに行くことがよくあり
知らない道を地図も開かず
標識と「勘」だけを頼りに
目的地を目指しましたが
不思議と到着できなかったことは
一度もありませんでした

現代では、目的地まで時間、運行状況
渋滞情報をあらかじめ調べ、逆算して出発し
もし、自分が遅れる場合、
相手が遅れる場合には
すぐに連絡が出来ます

便利になった現代は安心が増えた一方で
当時のあの緊張感や偶然、
そして、「勘」が少しずつ失われた気がします

当時は待つことや遠回りが
無駄とは感じませんでした到着時間を知ってしまうと
それ以上に掛かった時間
待ちぼうけの時間が
「無駄な時間」に変わってしまいます

それは、現代が
「時間の見える化」の時代になったからです

スマートフォンやナビが
到着時刻や遅延情報を正確に知らせてくれて
逆算して動ける便利さを手に入れた反面
余分にかかった時間が「損失」として
意識されるようになったのです

結局のところ、「無駄な時間」を
一番増やしているのは
便利さそのものなのかもしれません

時間が見えるようになった現代は
あえて無駄な時間を過ごすということが
最高の贅沢かもしれませんね

最後まで読んでくださって
ありがとうございました

ではまた明日

今日も素晴らしい
1日になりますように

田中健介

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