今日のお話です
どうぞご覧ください
日本専用特別装備 その1
輸入車には
日本仕様だけに搭載され続けている
特別な装備があります
さて、それは何でしょうか
よく耳にするのは
「ゴルフバッグが横に積めない」
「4個積めない」
といった話ですが
そもそも世界を見渡しても
ゴルフに“乗り合いで出かける”という行為が
文化として定着しているのは
日本と韓国にほぼ限られます
日本や韓国では
・ゴルフ場が都市部から遠い
・移動は車が前提
・会社や接待文化と強く結びついてきた
こうした背景から
「現地集合」ではなく
行きも帰りも一緒に移動する
というスタイルが自然に定着しました
一方、欧米では
・ゴルフ場は都市近郊にも多く
・基本は現地集合
・ゴルフはあくまでスポーツ、または趣味
そのため
後席の快適性や
「同乗者をどうもてなすか」
という発想自体が、ほとんどありません
つまり
後席重視・リアエンタメ・静粛性・乗り心地
こうした要素を量産車で本気で求める市場は
実は日本と韓国くらいしかない のです
ですが、ゴルフバッグが積める・積めないは
装備の話ではありません
日本専用の“本当の特別装備”があります
それが、テレビチューナーです
日本人は、本当にテレビが好きですね
テレビチューナーを搭載している輸入車は
世界でも日本仕様だけで
韓国仕様にも設定はないそうです
しかし、この装備は
本国にとっては長年の悩みのタネでもあります
本国の担当者からは、これまで何度も
「開発をやめたい」
「もう今回で最後にしてくれ」
「次の世代では廃止させてほしい」
と言われ続けてきました
世界的な“テレビ離れ”の流れとは逆に
日本のお客様は今もなお
「クルマにテレビ」が必須条件です
現在の車両には
車載インフォテインメントOSがあり
Apple CarPlay や Android Auto も使えます
そのため本国側からは
「この画面で映画もニュースも
見られるのだから今度こそ日本でも
テレビは不要では?」
と言われるそうです
テレビを見るためには
単に「チューナー(受信機)を載せるだけ」
であれば、ここまで問題にはなりません
製造現場で本当に負担になっているのは
テレビ用アンテナと
それを組み込む車体部品の管理です
テレビ用アンテナは、多くの輸入車で
リアガラスをはじめ
サイドガラス内蔵アンテナや
シャークフィン(ルーフ)との併用など
車体側に組み込まれる構造になっています
特にガラスの場合は
アンテナがガラスと一体化した
専用部品になる点が問題です
本来、ガラス部品は
・通常仕様
・濃色(プライバシー)仕様
といった 最小限の種類 だけを
用意すれば足ります
しかし日本仕様では
テレビ用アンテナを内蔵したガラスを
別途設定する必要があるため
・アンテナなし(通常・濃色)
・アンテナあり(通常・濃色)
といった具合に
部品の種類が一気に増え
在庫管理も複雑化します
もし日本市場が
「クルマにテレビは不要」と割り切れば
世界共通のガラス仕様だけで済み
本国の製造負担は大きく減ります
さらにアンテナからチューナーへつなぐ
日本専用の配線(ハーネス)も必要になり
設計や組み立て工程の工数も増えてしまいます
それでも日本側が譲らない理由は明確です
日本の顧客にとって
「クルマでテレビが見られること」は
今なお重要な価値だからです
最新の車載システムで
動画配信サービスが利用できるようになっても
それだけでは「テレビの代わり」にはならない
駐車中の待ち時間や
クルマの中で過ごすわずかな時間に
地上波テレビをつけたい
この需要がある以上
製造側の合理性と
日本ならではの価値観は
しばらく並行線をたどりそうですね
日本専用特別装備は他にもありますので
続きは明日に
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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