最後の一人、13人目が降臨する今日

最後の一人、13人目が降臨する今日

彼らは 13人
しかも、揃ってやって来るわけではありません

12月12日から
13日間
毎日1人ずつ、静かに順番に現れる

その名は
ユールラッズ（Yule Lads）

と、ホラー映画のような始まりでしたが
「ユールラッズ（Yule Lads）」とは
アイスランド語では「ヨーラスヴェイナル」

アイスランドのクリスマス伝承に登場する
13人の“訪問者(サンタクロース）” のことです

北欧のサンタクロースは
私たちがイメージする
優しい赤い服のおじさんとは少し違い

元々は“いたずら好きで
少し不気味な山の妖精（トロール）一家”
として語られてきましたが
近代では親しみやすい存在として
描かれています

ですが、このユールラッズには
少々癖があります

12月12日頃から1人ずつ順番にやって来て
クリスマス（12月24日）までに
全員が揃うのですが

12/12には 羊小屋荒らし の
シープコート・クロッドが最初に現れ
12/13には 影に隠れて人をのぞく男
ガリー・ゴークがやって来る

この時点で
私たちが思い描く “サンタクロース像” とは
かなり離れています

そして、毎日次々と
12/14 スタビー
（ずんぐり短足のちょい可笑しいやつ）
12/15 スプーン・リッカー
（スプーンの残り物をなめる男）
12/16 ポット・スクリーパー
（ 鍋の残りをきれいにさらう男）
12/17 ボウル・リッカー
（器に残ったものをなめる男）
12/18 ドア・スラマー
（夜でもドアをバンッと閉める騒がせ屋）
12/19 スキール・ゴブラー
（ヨーグルトを食べ尽くす男）
12/20 ソーセージ・スワイパー
（ソーセージをスッと盗む男）
12/21 ウィンドウ・ピーパー
（窓から家をのぞく怪しい男）
12/22 ドアウェイ・スニッファー
（匂いでパンを探し当てる鼻の達人）1
2/23 ミート・フック
（フックで肉を引っかけて持ち去る男）
12/24 キャンドル・スティーラー
（貴重なろうそくを盗む最後の訪問者）

こんなサンタクロースが来ても
全く嬉しくないですよね

ですが、子どもが靴を窓辺に置いておくと
良い子にはプレゼントを入れてくれます

が

悪い子にはじゃがいもを入れ
それが、13日間続きます
（じゃがいもを入れることは
日本で言う“お仕置き”的な意味）

良い子にしていれば
13個のプレゼントが貰え
悪い子は13個のじゃがいも

13個の欲しいプレゼントは
思い浮かびませんが
13個のじゃがいもを
プレゼントされれば
手作りポテトサラダが食べれるので
私は嬉しいです

最後まで読んでくださって
ありがとうございました

ではまた明日

今日も素晴らしい
1日になりますように

田中健介

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