高速道路の標識は、なぜ青にならなかったのか 2

今日のお話です
どうぞご覧ください

高速道路の標識は、なぜ青にならなかったのか 2

“青か緑か”の議論は、約2年近く 続きました

なかなか結論が出ない中
決着をつけるため、あるテストが行われます

そのテストとは
夜間走行を想定した実地テストです

青色の標識に

ヘッドライトを照射すると

意外なことが起こります

青色の標識が、緑色に見えてしまったのです

当時のヘッドライトは
現在のような白色光ではなく
黄色味の強いタングステンランプ でした

この光は、青成分が弱く、黄〜赤成分が強い
という特徴を持っていて
そのため、この光を青色の標識に当てると
青成分が十分に返らず
結果として
くすんだ緑色のように見えてしまいます

つまり当時のヘッドライトは
青を“青として照らす”のが
あまり得意ではなかった のです

さらに、
人の視覚の特性も関係していました
人の視覚は、青と緑の境目を
正確に区別するのがあまり得意ではありません

そこに黄色味の強い光が当たることで
青は‘‘くすんだ緑”として
認識されやすくなります

これは錯覚ではなく、視覚の特性そのものです

そして高速道路では、この“色の違い”が
見過ごせない問題になります

高速道路は、夜間走行や高速走行
遠距離からの判断が常に求められる環境です

そのため、昼と夜で
標識の色が違って見えることは
案内として適切ではありません

一方、緑色の標識 は
同じ条件でも昼夜で印象が大きく変わらず
安定して認識できました

夜間テストを経て
昼夜で安定して見える緑が選ばれました

高速道路の標識が緑色なのは、
「青色が夜間に緑色に見えてしまう」
という問題があったためなのです

ここで、逆にこんな疑問も浮かびます
では、なぜ一般道路の標識は青色なのか?

続きは、また明日に

出典:参考
国土交通省(旧 建設省)道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(標識令)
日本道路公団(現 NEXCO)関連の公開解説
交通工学・自動車分野の専門解説記事
視覚・色覚に関する基礎知識(一般公開資料)

最後まで読んでくださって
ありがとうございました

ではまた明日

今日も素晴らしい
1日になりますように

田中健介

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