今日のお話です
どうぞご覧ください
技の家系の小さな工場から始まったお話 7
日曜日の公園でベンチに腰を下ろし
ボーっとしていると
ボール遊びをしている女の子が
伊部さんの目に入りました
ボールは落ちても壊れず
何度も弾んで戻ってきます
その様子を眺めていたとき
「ボールの中に時計の心臓部が浮いていれば
時計は直接衝撃を受けない
そうだ!時計のモジュールを
浮いた状態にすれば!」
という劇的な解決策が閃きます
伊部さんは、退職の片付けを中断し
寝る間を惜しんで図面を引き
試作を繰り返し
約1ヶ月後、ついに新構造が形になります
5段階の衝撃吸収構造に加え
点で支え浮いた状態にすることで
心臓部を守る構造がこれです

そして、恒例となっていた
3階トイレからの落下テスト
その結果は
まったく壊れていませんでした
液晶は無事
モジュールも無傷
電源も生きている
何百回と砕け散った試作機が
初めて衝撃に耐えた瞬間
ついに 基礎実験が成功したのです
本来なら提案書提出前に
済ませておくべきはずの基礎実験
それが 1年8ヶ月目にして
ようやく達成されました
その後、量産化・製品化の設計が一気に加速し
数ヶ月後には発売準備が動き始めます
そして、ついに1983年4月
初代G-SHOCK 「DW-5000C」 が誕生!
しかしながら・・・
ここまでを第一章とし
一度お話を区切らせていただきます
出典:参考
カシオ計算機株式会社公式サイト
「開発ストーリー G-SHOCK」
CASIO公式開発者インタビュー(伊部菊雄氏)
『G-SHOCKを作った男』伊部菊雄
『永遠のG-SHOCK』(小学館)
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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