今日のお話です
どうぞご覧ください
技の家系の小さな工場から始まったお話 6
基礎実験すら完了していない伊部さんに
残された時間は、あと6ヶ月
そんな中、実験を続けている伊部さんのもとへ
デザイナーが声をかけました
「伊部さん、商品名を考えました!
重力=Gravity、衝撃=Shock
合わせて “G-SHOCK” なんてどうでしょう?」
伊部さんは、その名を聞いた瞬間こう思います
「そんな時計、存在しないんだよ……」
続いて増田さんがやってきて、こう告げます
「伊部さん、発売日が決まりました!
1983年4月に発売です」
伊部さんはまた心の中でつぶやきます
「だから、その時計は存在しないんだって……」
この時点で発売まで残された時間は、あと5ヶ月
しかし、2人は基礎実験が終わっていないことを
当然知りません
そして、名前と発売日は決定し
無いのは“商品”だけという事態に
伊部さんは5段階衝撃吸収構造に
新しい構造を追加し
基礎実験を急ピッチで進めますが・・・
完成の兆しは見えず
眠れない日々が続き
精神的に追い込まれていきます
そこで伊部さんは、こう決断します
「あと1週間、1日24時間
本気で考えて何も浮かばなかったら
退職しよう」と
起きている時間はずっと解決策を考えている
ならば眠っている時間すら使えないだろうか?
そんなことを考えていた時
幼稚園時代の先生の言葉を思い出します
「見たい夢があるなら
絵に描いて枕の下に入れて寝るといい」
伊部さんは月曜日の夜から
壊れた部品を枕元に置き
夢の中でも解決策を探そうと試みました
そして、金曜日の朝を迎え
その結果!
何も浮かびませんでした
残された時間は2日
金曜日の夜には覚悟を決めて
辞表の書き方を考え
土曜日の最後の夜を迎えます
さらに精神的に疲れている伊部さんが
出した結論は
‘‘眠らなければ自分だけは朝は来ない
ずっと起きていよう!”
ですが、疲れていたため寝てしまい
日曜日の朝を迎えます
結局、解決策が浮かばなかったため
週明けには退職するつもりで休日出勤し
誰もいない会社で片づけを始めました
休日のため社員食堂も閉まっており
外で昼食を済ませ
近くの公園でベンチに腰を下ろし
休憩しているとき・・・
つづく
出典:参考
カシオ計算機株式会社公式サイト
「開発ストーリー G-SHOCK」
CASIO公式開発者インタビュー(伊部菊雄氏)
『G-SHOCKを作った男』伊部菊雄
『永遠のG-SHOCK』(小学館)
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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