技の家系の小さな工場から始まったお話 4

今日のお話です
どうぞご覧ください

技の家系の小さな工場から始まったお話 4

1981年
「新技術、新商品提案書」に書かれた
たった一行の文章から、すべては始まります

その文章を書いたのは
カシオの若手技術者 伊部菊雄(いべ・きくお)

その文章とは
「落としても壊れない丈夫な時計」
ただ、それだけ

技術者はこの新技術・新商品提案書を
毎月提出するルールがあり
基礎実験まで行ってから
提出するのが原則でした

ですので「一行だけの提案」というのは
本来ありえません

その時の伊部さんは
何もアイデアが浮かばず
「何でもいいから書いて提出しよう」
という思いで
事前基礎実験を行わずに提案書を提出しました

そして後日、上司に呼び出され
伊部さんは「きっとお叱りを受ける」
と覚悟して向かいますが

予想に反して、その提案が通ってしまいます

採用されれば「2年以内に商品化」
というルールがあり
実験もしていない伊部さんは
あわてて研究に取りかかりました

試行錯誤の末に浮かんだアイデアはひとつ

「時計の心臓部をゴムで覆って衝撃を防ぐ」

試作品を製作し
3階のトイレの窓から
距離約10m下の地面に落としてみたところ

結果は、見事に粉々

それでも諦めず、厚みを変え
形を変え、毎日のように試作し
落として壊れて、また作り直す

そんな日々を半年ほど繰り返した頃
ついに 3階から落としても
壊れない試作品 ができあがります

その試作品とは

ほぼソフトボール!

伊部さんは
「こんな腕時計は商品化できない」と
また、ゼロから考え直すことに

これはこれとして
「G-SHOCK Episode0」として
販売されれば
ファンは購入するかもしれないですね

つづく

出典:参考
カシオ公式企業沿革・製品史
『カシオ計算機50年史』
G-SHOCK開発者インタビュー(伊部菊雄)

最後まで読んでくださって
ありがとうございました

ではまた明日

今日も素晴らしい
1日になりますように

田中健介

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