今日のお話です
どうぞご覧ください
技の家系の小さな工場から始まったお話 3
1957年6月樫尾四兄弟が改良を重ねて
完成させた 純電子式卓上計算機「14-A」が
正式に商品化されます
歯車もモーターも使わず
電気信号だけで計算を行い
それは世界で初めて “完全電子式” を
達成した計算機でした
この成功を機に、四兄弟は大きな決断をします
同年、「カシオ計算機株式会社」 を設立
家族で始めた町工場は
この瞬間から「電子技術の会社」となります
その後、カシオは電子計算機を小型に
そして手頃な価格で提供できるよう開発を進め
1965年には世界初の
小型オールトランジスタ卓上計算機 「001」
を発売
そして1972年
家庭向け電卓として大ヒットした
「カシオミニ」 を世に送り出します
「電卓は職場の道具」から
「家庭でも持てる道具」へ
市場が一気に広がった瞬間でした
「特別な人だけの道具じゃなく
誰でも使えるものを。」という
カシオのモノづくりの中心となりました
電卓で培った小型回路・消費電力制御技術は
そのまま 腕時計の電子化に転用できました
当時の腕時計は主に機械式で
・ぜんまいを巻く必要がある
・月末に日付を調整する
・衝撃や温度で時間が狂う
など手間のかかるのが当たり前でした
そこでカシオは考えます
「時計こそ、電子の力で
“面倒から解放”できるのではないか?」
電子式腕時計の研究がスタートし
回路を小さくし、正確に動かし
電気を節約する電卓で培ってきた工夫が
ここで次々と役に立っていきます
そして1974年
世界初のオートカレンダー機能を搭載した
電子腕時計「カシオトロン」 が発売されます
大の月・小の月を自動判別し
日付が勝手に進み
カレンダー調整の手間がない時計は
画期的でした
時計は時間を見る道具から
時間を任せる道具へ
その瞬間、時計の常識がひとつ変わりました
ですが、当時はまだ時計は精密機器
ぶつけたり、落としたり、水に濡らせば壊れ
デジタルになり
カレンダー調整が必要なくなっても
「気を使って使う道具」には
変わりありませんでした
カシオトロン

出典:参考
『カシオ計算機 50年史』
カシオ計算機株式会社
カシオ公式サイト 企業情報・沿革
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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