今日のお話です
どうぞご覧ください
電気に生かされる私たち その10
暴走三輪車から始まった乗り物の歴史は
ここから一気に加速していきます
蒸気機関の改良が進むと
鉄道・船舶・工場まで世の中は
蒸気のエネルギーで動き始めました
しかし蒸気車は
車体が重い、燃費が悪い
温めるまでに時間がかかる
といった欠点があり
残念ながら自動車の
主役にはなりきれませんでした
蒸気が限界を迎えると
人々は次の動力を求め始めます
そこで登場するのが
実はガソリン車よりも前に誕生した
世界初の電気自動車です
スコットランドの発明家
ロバート・アンダーソン は
1830年代前半〜後半にかけて世界で初めて
電気で車輪を回す乗り物を製作しました
この電動馬車は
充電できない一次電池を使用し
モーターの原型となる仕組みで車輪を回転させ
静かに走り、排気ガスも出さないという
現代の電気自動車を思わせる特徴を
すでに備えていました
ですが、走るたびに
電池を丸ごと交換する必要があり
最高速度は時速 6〜12 km/h 程度
航続距離、数 km 程度
運転時間は30分~1時間未満と
実用性はほとんどありませんでした
それでも
“電気で車輪を回した最初の人間” が
アンダーソンであり
この電動馬車が世界最初のEV とされています
その後1886年
ドイツの技術者 カール・ベンツ は
ガソリンエンジンを搭載した
ベンツ・パテント・モトールワーゲン を
発明します
ガソリンエンジン(単気筒四サイクル)を
搭載し、車体・シャシーも専用設計
スロットル・点火タイミング・燃料供給を
調整する構造で最高速度 約16km/h
「自ら走行する車」として
法的に特許取得という
明確に“自動車”として成立した
最初のモデルです
そして19世紀末を迎えると
蒸気車・電気自動車・ガソリン車が
本格的な競争時代に突入します
意外なことに
1900年のニューヨークで主流だったのは
電気自動車でした
当時のNY市内の保有率は
電気自動車:約38%
蒸気自動車:約40%
ガソリン車:約22%
これは記録として残っており
当時の街中は EVタクシーと
蒸気車が“普通” でした
電気自動車が普及した理由は
静かで臭いがなく、操作が簡単で
洋服も汚れないという
扱いやすさにありました
一方でガソリン車は
手回しクランクでエンジンを始動し
故障が多く、騒音も臭いも強く
そして、洋服も汚れるという
「扱いにくい乗り物」とされていたのです
そんな状況の中、1908年
フォードが T型フォード を量産
そしてT型フォードにより
ガソリン車が爆発的に普及しました
が
普及率22%だったガソリン車を
なぜ、ヘンリーフォードは
量産に踏み切ったのか・・・
その量産車は洋服は汚れなかったのか・・・
気になりますね~
出典:参考
1830年代 ロバート・アンダーソンの電動馬車(初期EV)
アメリカ・スミソニアン協会 Electric Vehicle History
1886年 ベンツ・パテント・モトールワーゲン(世界初の実用自動車)
メルセデス・ベンツ公式アーカイブ
1900年ニューヨークの車両比率(EV・蒸気・ガソリン)
アメリカ国勢調査局(U.S. Census 1900)
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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