今日のお話です
どうぞご覧ください
膜厚と屈折率
復習です
光沢と色の深みの違いは
・光沢は表面的な輝き
・深みは表面の質や内部の構造色の
表現によって生まれる表面だけでなく
奥行き感のある感覚
屈折率とは光が 空気 から物質 に入るとき
進むスピードが変わって曲がります
この「どれくらい曲がるか」を表す数字
屈折率が高いと
光の進む方向がより大きく変化し
塗装内部で複雑に光が動きます
その結果、表面だけの色よりも
濃く立体的に見えるため
視覚的に深みを感じます
自動車のコーティングでは
フッ素樹脂コーティングは屈折率が低く
下地研磨後のオリジナルに近い艶になり
セラミック系コーティングは
深みがあり奥行き感が出ます
「膜厚と屈折率」
コーティング剤にはそれぞれ固有の
「屈折率」があり
これは物質の持つ性質で
膜が厚くなっても基本的には変わりません
では、なぜ膜が厚いほど「深み」が
増して見えるのでしょうか?
理由は簡単で
光が通る経路が長くなることで
より塗装内部で複雑に光が動き
下地の色がより濃く感じられるからです
ただし、厚ければ良いというもの
ではありません
膜が均一でなければ、光が乱反射してしまい
逆に濁って見えることもあります
また、膜を重ねてもそれ以上の効果が
得られない場合もあります
3Mセラミックコーティングは
4層以上重ねてもそれ以上の効果は得られない
という説明を受けました
そして逆に屈折率の低い材料を使用し
さらに膜を薄くしなければならない
場合もあります
例えばカメラレンズや望遠鏡の光学レンズ
レンズや光学部品の表面では
光が空気とガラスなどの境界で
一部反射してしまいます
コーティングすることで光をスムーズに通し
コントラストや解像度を高める役割を
果たしています
スマートフォンやディスプレイの画面にも
反射防止コーティングとして使われ
光のギラつきを抑え
画面を見やすくしています
さらに、自動車や建築用の特殊ガラスにも
使用されています
現在、実用的なコーティング材料の中で
最も屈折率が低いものは
シリカエアロゲルです
この材料は、真空に近い構造を持ち
屈折率が1.0026と非常に低く
透明性も高い特性を持っています
光をほとんど乱さずに
通すことができるので
光学機器や特殊レンズのコーティングに
使われることがあります
また、断熱性もあるので
宇宙服や宇宙船の断熱材として使われるほか
省エネ住宅の窓材にも応用されています
「濡れたような艶」から始まり
「シリカエアロゲル」に着地しました
世の中にはさまざまなコーティングがあり
材料や用途も多岐にわたります
私の知識もまだまだ浅いため
これからこのコーティングの「深み」に
じっくりと浸かってみようと思います
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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