今日のお話です
どうぞご覧ください
今さら勉強 その2
昨日の続編になります
「色の深み」
色の深みとは
光が表面だけでなく
内部でも反射や透過を繰り返すことで
色に奥行きや立体感が生まれることです
光沢と違いは
・光沢は表面的な輝き
・深みは表面の質や内部の構造
色の表現によって生まれる
表面だけでなく奥行き感のある感覚です
昨日お伝えした
「濡れたような輝き」ですが
実際に塗膜表面に水の膜がある場合に
色が深く見えるのは
屈折率の違いが関係しています
屈折率とは
物質中を伝わる光の速度が
真空中の光の速度の何倍であるかを示す
物理量です
この値が高いほど
物質中での光の進みは遅くなり
光の屈折する度合いが大きくなります
真空の屈折率は「1」と定められており
空気はそれに近い値
水やガラスなどの物質は
より大きな値となります
「ちょっと何を言ってるかわかりませんよね」
私も書いていて????です
大まかにまとめると
光が 空気 から物質 に入るとき
進むスピードが変わって曲がります
この「どれくらい曲がるか」を
表す数字が 屈折率 です
車が濡れると色が深く見える理由は
屈折率の違いによる反射の変化で
空気の屈折率は約 1.0、水は約 1.33、
塗装のトップコートは約 1.5〜1.6 です
普段は塗装と空気の間で
一部の光が反射してしまいますが
水の屈折率は空気より高いため
この表面反射が抑えられます
表面で反射される光が少なくなると
より多くの光が塗装内部に入り込み
内部で光は層の間で
反射したり干渉したりしながら
目に届くため
色に奥行きや立体感が生まれます
水で濡れることで表面の反射が抑えられ
塗装内部の光の働きが目に届きやすくなるため
色が濃く、深みのある印象に見えるのです
次回は
「膜厚と光沢、色の深みの関係」についてを
ご紹介させていただきます
最後まで読んでくださって
ありがとうございました
ではまた明日
今日も素晴らしい
1日になりますように
田中健介
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