時刻

今日のお話です
どうぞご覧ください

時刻

昨日、原子時計のお話をしました

原子時計とは、文字通り「原子」の
性質を利用して時間を計測する
非常に正確な時計のことです

普段使用するスマホや電波時計GPSなどは
この原子時計の基準に合わせて
時刻を「正確」に保っています

「正確」と書きましたが
本当に原子時計と同じ時刻を
示しているのか？

気になって眠れなかったので調べました

スマートフォン、電波時計、テレビの時計
時報、カーナビゲーションの時計（GPS）の
どれが正確か

皆様はどのように思われますか？

もちろん、私たちは全ての時刻が正確だと
信じて使っていますが
実際にはどれも多少のズレが生じています

正確さランキングです（条件付き）

第一位・・・時報（117）
原子時計に直結していて
音声遅延も極小で
固定電話利用時の場合は
誤差は±0.1秒以内です
携帯電話使用時にはもう少し遅延します

第二位・・・カーナビの時計（GPS）
GPS信号から原子時計ベースの時刻を
直接補正しているので
誤差は±0.2～0.5秒以内
ただしGPSの受信感度が
悪い状況では遅延します

高性能なGPS時計の誤差は
理論上±10ナノ秒（0.00000001秒）以内で
ほぼズレは無く第一位ですが
今回はカーナビの時計ですので
第二位とさせて頂きました

第三位・・・電波時計
標準電波を正常受信すれば
高精度ですが受信失敗でずれが生じ
また受信頻度が少ないと
さらにずれ誤差は±0.2～0.5秒です

第四位・・・スマートフォン
インターネット経由でNTP同期で
精度は機種や通信状況に依存します
NTP同期とは、ネットワークを使って
「正しい時刻」に合わせるための仕組みです
これも回線状況が最速で
高速処理が可能な機器であれば
高性能GPS時計の次に正確ですが
一般的なスマートフォンでは
誤差±0.2～1秒になります

第五位はテレビの時計（地デジ）
地上デジタルテレビ放送は
映像・音声をデジタル信号に変換し
圧縮処理を行い電波で送信、
そして、受信したテレビ側で
信号を復元して表示します
この一連の処理に数秒程度かかるため
時報用途には不向きで
NHKなどは正しい時刻を送っていますが
放送時には映像遅延が発生します
誤差は2～5秒程度

いかがでしたでしょうか？
このような時刻の誤差は
特定の分野や業種を除けば
日常生活において支障をきたすことは
ほとんどありませんね

ですので普段お使いのもので
時刻の確認には何の問題もありません

ですが、年が変わる瞬間に
「年明けジャンプ」をして
「空中で年を越した」と
仰っている方がいますが
地デジの画面で11時59分59秒に
ジャンプしても・・・・
残念ながら、すでに年は明けています

最後まで読んでくださって
ありがとうございました

ではまた明日

今日も素晴らしい
1日になりますように

田中健介

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